壁の中からポタポタと音が響き、床に水気があるということでお伺いしたお客さま宅です。
あるとき気が付くと、壁と床の隙間付近で水がにじんできて、壁に耳を当てると確かにポタポタ水が滴るような音があったとのことでした。
このような場合、漏水が目に見える箇所で起こっているわけではないため、まずは壁の中に隠れている水道管の状態を確認するため、後から補修しやすいように開口を開けていきます。
ほとんどのお宅で水道管というのは天井や壁の中を通って各蛇口につながっています。
隠蔽部分で水漏れがある場合には、表装の壁紙や石膏ボードを解体したり、狭く作業しにくい場所での修理となり、少々金額の張る水道修理になってしまいます。
今回のケースは、洗面台が設置されている部分の真裏で水道管が水漏れしていたため、まずは洗面化粧台を取り外し、さらにその裏側の壁を開けました
ごくまれに箇所によっては、開口しやすい石膏ボードではなく、下地の関係で板がはられてしまっている構造になっていることがあり、今回の漏水箇所もそのような状態になってしまっていました。
※壁掛けボイラーなど重量物を壁面設置するときなどに多い構造です。
洗面台裏に板張りされているケースはかなり少ないですが、今回のお客さま宅では板張り構造になっていたため、電動工具などで時間をかけて注意しながら木板を解体しなければいけないため、相当な時間がかかることがあります。
今回は漏水箇所が悪く、洗面化粧台脱着費用や板壁開口などを含め、通常の壁内の漏水修理より費用がさらにかかる事態になってしまいました。
直接的な原因は、水道管の経年劣化による腐食のせいで水漏れしていたため、部分的な水道管交換をすることで修理可能でした。
その場で壁解体部の補修と洗面化粧台の設置をして復旧となりました。
通常の壁ボード内の漏水は状況により¥35000~60000程度の総額費用になりますが、今回のように洗面台などの器具脱着があったり、壁面が板張りだったりしてしまうと、別途費用が加算になってしまうことがあります。
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