鉄管や銅管など、金属製で電気の通る水道管で凍結した場合には、電気解氷機で修理できます。
作業としては機械を設置したあとは水道がとけるのを待っているだけの手順になります。
しかし、近年使用されていることの多いポリ管や塩ビ管などの電気が通らない配管内で凍ってしまった場合には、写真のスチーム解氷機(蒸気解氷機)を使用しなければなりません。
水を沸騰させた蒸気によって、電気が通らない配管の中の氷を溶かすものです。
配管の一部を外したり、カットしたりして解氷作業をすることもあります。
電気をかければとけた瞬間にすべての経路の凍結が改善する可能性の高い金属製配管とは違い、ポリ配管の場合はひと経路ごと別々に作業して順番に時間をかけながら溶かしていく必要があることが多々あります。
そのため、配管のつくりにもよりますが通常の水道凍結修理よりも高額になる傾向があります。
このポリ系の水道管ですが、ここ15年前後で頻繁に使用されるようになりました。
わりと築年数が新しめの建物であれば電気の通せないこのポリエチレン配管を使っている可能性が高いですし、古い年式の建物でも室内の配管を全面的に交換した場合などは同様にこのポリ配管が使われていることもあります。
ポリ配管自体は耐久性に優れているため良い部分もたくさんありますが、水道凍結した場合にはかなり厄介なことになってしまいます。
できるだけ無駄な費用をかけないためには、やはり冷え込みが激しい時期にはこまめに水落としする以外に手段はないと思います。
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