部屋の中の止水栓(水抜き栓)から水漏れしてくる


築年数が50年近いお住まいでは、写真のような水抜き栓(冬場の水落としなどに使う止水栓)が設置されています。

白ハンドルに加え、その下の本体部分が白(クリーム色)のモデルは、札幌市内で使用される器具の中でいちばん古いモデルになってきます。

水抜き栓というのは内部のパッキンが摩耗したり、経年劣化でちぎれてしまうことがあり、頻繁に地下漏水してしまうケースがあります。
地中深くまで設置されているため、水の動く音が響いていても、目に見える箇所に水漏れはしてこないことが多いため、なかなか漏水に気づきにくい箇所になります。

ただし、旧型のこのタイプの水抜き栓で漏水した場合には、上部の小さな穴から水が噴き出すこともあるため、早急な修理が必要になってくることもあります。

通常、ほとんどの水抜き栓の漏水は、内部パッキンを取り替えることで改善するものです。
しかし、写真のような旧型モデルの場合には、すでに専用のパッキンが製造されなくなってしまっているため、パッキンのみの交換ができず、ピストンと呼ばれる専用部品の交換が必要になってしまいますので、割高な費用となります。

また、水抜き栓の寿命は30~40年程度といわれており、写真のモデルの場合すでに製品としての寿命が来てしまっている時期ですので、部分的な修理では漏水症状が改善しないケースもあります。
地中に埋まっている本体の金属部分で腐食して穴があいてしまうことも多く、地中を掘って器具交換が必要になってしまう事例も多くあります。

今回は内部の部品交換で漏水修理できましたが、製品寿命はとうに過ぎているため、今後どのタイミングで修理不可能な箇所での故障や漏水があっても不思議ではない旨をお客さまに説明させていただき、作業完了となりました。


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